論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

静岡県沼津市における津波避難ビルの立地分析 静岡県沼津市における津波避難ビルの立地分析

著者: 小川 雅人・坪井 塑太郎・畔柳 昭雄 / 所属: 日本大学
出典:沿岸域学会誌,Vol.27 No.3, pp.29-40(Journal of Coastal Zone Studies)

 

津波避難ビルは緊急的において一時的な避難施設としてその有効性が期待されている。特に東日本大震災以降は全国の沿岸部の自治体において津波避難ビル指定の取組みが急増している。しかしながら,津波避難ビルのほとんどは既存施設の指定によるものであるため,現状における有効性については懸念がある。本研究では,先進的な指定取組みを行っている静岡県沼津市を対象にして立地分析を行い,津波避難ビルの充足状況や施設現況との関係を視覚的・定量的に捉えた。その結果,津波避難ビルの集積が必ずしも地域的な充足には結びついていないことを明らかにした。また,施設用途によって収容能力や立地的特徴等に差異が見られ,それは,各施設のカバーエリアの差異に起因していることが明らかになった。

津波避難ビルは緊急的において一時的な避難施設としてその有効性が期待されている。特に東日本大震災以降は全国の沿岸部の自治体において津波避難ビル指定の取組みが急増している。しかしながら,津波避難ビルのほとんどは既存施設の指定によるものであるため,現状における有効性については懸念がある。本研究では,先進的な指定取組みを行っている静岡県沼津市を対象にして立地分析を行い,津波避難ビルの充足状況や施設現況との関係を視覚的・定量的に捉えた。その結果,津波避難ビルの集積が必ずしも地域的な充足には結びついていないことを明らかにした。また,施設用途によって収容能力や立地的特徴等に差異が見られ,それは,各施設のカバーエリアの差異に起因していることが明らかになった。

 

 

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