論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

FINAL-GEO®による実在RC建物の大規模非線形FEM解析 FINAL-GEO®による実在RC建物の大規模非線形FEM解析

著者: 米 澤 健 次 水 越 一 晃 古 島 正 博 日 野 惇 / 所属: 株式会社 大林組
出典:大林組技術研究所報 No. 85 2021

 

近年,RC造構造物を対象とした非線形FEM解析の精度が向上し,建物全体を忠実に再現した大規模FEM解析も行われるようになってきた。将来的には,建物全体をモデル化したFEM解析を用いて,より合理的な構造設計が行われるものと考えられる。本論は,その第一ステップとして,実在するRC造建物を対象として,実物の形状を忠実に再現した大規模モデルによるFEM解析を行った。また,従来,構造設計で用いられるフレーム解析による結果とFEM解析の結果の比較を行い,両者の差異を分析した。その結果,FEM解析の保有水平耐力は,フレーム解析と比較して約1.3倍程度となり,フレーム解析では考慮されていない耐震壁の面外抵抗やパラペットの曲げ抵抗が両者の差異の要因であることがわかった。

近年,RC造構造物を対象とした非線形FEM解析の精度が向上し,建物全体を忠実に再現した大規模FEM解析も行われるようになってきた。将来的には,建物全体をモデル化したFEM解析を用いて,より合理的な構造設計が行われるものと考えられる。本論は,その第一ステップとして,実在するRC造建物を対象として,実物の形状を忠実に再現した大規模モデルによるFEM解析を行った。また,従来,構造設計で用いられるフレーム解析による結果とFEM解析の結果の比較を行い,両者の差異を分析した。その結果,FEM解析の保有水平耐力は,フレーム解析と比較して約1.3倍程度となり,フレーム解析では考慮されていない耐震壁の面外抵抗やパラペットの曲げ抵抗が両者の差異の要因であることがわかった。

 

 

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