論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

水害常襲地帯における地域・建築と住民生活に関する研究 水害常襲地帯における地域・建築と住民生活に関する研究

著者: 青木秀史・畔柳昭雄 / 所属: 日本大学
出典:日本建築学会計画系論文集 第80巻 第717号,2569-2576,2015年11月 J.Archit.Plann.,AIJ,Vol.80 No.717,2569-2576,Nov.,2015 DOI http://doi.org/10.3130/aija.80.2569

 

本研究では、国土交通省の河川伝統技術のデータベースに整理された8つの伝統技術に基づき、全国の31ヶ所の水害常襲河川を対象にして地域と建築及び住民生活に見られる洪水対応を捉えることとした。その結果、洪水対策は、地域固有のものと類似性のあるものに分類できた。水防建築については洪水や浸水の状況に配慮して、「湛水型」と「流水型」に分けられ、前者は、長期間の湛水に備えて「高さ」を考慮し、後者は流れに配慮した工夫を凝らすことが成されていることを捉えた。地域的・建築的な災害対応は、多重で重層的な対策を組み合わせることで対応していることを明らかにした。

本研究では、国土交通省の河川伝統技術のデータベースに整理された8つの伝統技術に基づき、全国の31ヶ所の水害常襲河川を対象にして地域と建築及び住民生活に見られる洪水対応を捉えることとした。その結果、洪水対策は、地域固有のものと類似性のあるものに分類できた。水防建築については洪水や浸水の状況に配慮して、「湛水型」と「流水型」に分けられ、前者は、長期間の湛水に備えて「高さ」を考慮し、後者は流れに配慮した工夫を凝らすことが成されていることを捉えた。地域的・建築的な災害対応は、多重で重層的な対策を組み合わせることで対応していることを明らかにした。

 

 

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