論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

災害列島の作法第5回まちづくりは「心」の事業 災害列島の作法第5回まちづくりは「心」の事業

著者: 土屋信行 / 所属: (公財)リバーフロント研究所
出典:建設マネジメント技術  2023 年 8 月号

 

土地区画整理事業では,まちづくりのために,元の土地を他の土地と交換する「換地」をします。その際,土地区画整理法は第89条で「照応の原則」というルールを定めています。照応の原則というのは,元の土地と交換する土地の「区画形質」,つまり「位置」,「地積」,「土質」,「水利」,「利用状況」,「環境」の6形質が,互いに同じように対応していなければならないという原則です。でも,実際にはこの六つの形質が完全に照応するように換地を定めることは,非常に無理な場合が多いのです。そこで最近では,そうした場合は元の土地と新しい土地が物理的に完全に同じようではなくても,総合的に一致していればよいとされています。「総合照応」という考え方で,判例でも認められています。女川町の復興区画整理では,全員で絶対に安全なレベル2以上の高さの土地に住もうと決めました。そのためには1宅地の面積を100坪を上限にしようと決めました。「合意に基づく照応」でまちづくりが出来たのです。

土地区画整理事業では,まちづくりのために,元の土地を他の土地と交換する「換地」をします。その際,土地区画整理法は第89条で「照応の原則」というルールを定めています。照応の原則というのは,元の土地と交換する土地の「区画形質」,つまり「位置」,「地積」,「土質」,「水利」,「利用状況」,「環境」の6形質が,互いに同じように対応していなければならないという原則です。でも,実際にはこの六つの形質が完全に照応するように換地を定めることは,非常に無理な場合が多いのです。そこで最近では,そうした場合は元の土地と新しい土地が物理的に完全に同じようではなくても,総合的に一致していればよいとされています。「総合照応」という考え方で,判例でも認められています。女川町の復興区画整理では,全員で絶対に安全なレベル2以上の高さの土地に住もうと決めました。そのためには1宅地の面積を100坪を上限にしようと決めました。「合意に基づく照応」でまちづくりが出来たのです。

 

 

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