論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

多様化する自然災害リスクへの対応に関する一考察 多様化する自然災害リスクへの対応に関する一考察

著者: 副 島 紀 代 加 藤 一 紀 高 田 祐 希 樋 口 俊 一 / 所属: 株式会社 大林組
出典:大林組技術研究所報 No.84 2020

 

近年,世界規模で顕著な自然事象が増加していることから,気候変動や自然災害への関心が高まっている。自然災害の多い我が国においては,古来より様々な経験と知恵を蓄積し,災害の軽減に一定の効果を上げてきた。しかしながら,現代社会を支えるインフラ(社会基盤)施設はその多くが高度成長期に建設されており,切迫する巨大地震や激甚化する気象災害などにより設計時の想定を超える外力が作用する懸念が生じている。また真夏の猛暑や冬の豪雪なども,都市への一極集中や社会のデジタル化といった急速な社会環境の変化も相まって,新たな災害の形態を考えざるを得ない状況となってきている。社会全体の持続可能性を確保するためには,これらのインフラ施設に対する自然災害リスクを適切に把握し,低減していく必要がある。ここでは様々な自然災害について,その特徴とインフラ施設に対する影響を整理・分析し,今後の対応のあり方について考察する。

近年,世界規模で顕著な自然事象が増加していることから,気候変動や自然災害への関心が高まっている。自然災害の多い我が国においては,古来より様々な経験と知恵を蓄積し,災害の軽減に一定の効果を上げてきた。しかしながら,現代社会を支えるインフラ(社会基盤)施設はその多くが高度成長期に建設されており,切迫する巨大地震や激甚化する気象災害などにより設計時の想定を超える外力が作用する懸念が生じている。また真夏の猛暑や冬の豪雪なども,都市への一極集中や社会のデジタル化といった急速な社会環境の変化も相まって,新たな災害の形態を考えざるを得ない状況となってきている。社会全体の持続可能性を確保するためには,これらのインフラ施設に対する自然災害リスクを適切に把握し,低減していく必要がある。ここでは様々な自然災害について,その特徴とインフラ施設に対する影響を整理・分析し,今後の対応のあり方について考察する。

 

 

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