論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

女川町の震災復興まちづくり 女川町の震災復興まちづくり

著者: 須田 善明 / 所属: 宮城県女川町長
出典:RIVER FRONT 2023Vol.97

 

東日本大震災により建造物で7 割超、人命で1 割弱を失うこととなってしまった女川町の復興は、誰もが経験したことのない「“まち” そのものをもう一度作り直す」という取り組みであった。そのまちづくりのテーマの一つ目は「海・海辺と私達の暮らしの日常を本当の意味で近付けること」二つ目は「何かのコンテンツによって与える(与えられる)楽しみではなく、来た人・住む人が自ら「fun= 楽しみ」を創り出せる空間形成こそが大事なのでは?」という意識である。住民の高台移転を基軸とした復興事業においては土地に関わる業務が必須であったが、早期に進めるために高台等の用地買収と区画整理区域内での地権者施工同意が必須であった。そして今「女川町はこの復興を通して新しい姿になるべきと思うか」という問いに対し、4 分の3 が「そうなるべき」と答えた。見えない未来に向けて前に進んでいくことを、不安を抱えながらも町民の多くが受け入れてくれていたことに大変勇気付けられた。
RIVER FRONT 2023Vol.97

東日本大震災により建造物で7 割超、人命で1 割弱を失うこととなってしまった女川町の復興は、誰もが経験したことのない「“まち” そのものをもう一度作り直す」という取り組みであった。そのまちづくりのテーマの一つ目は「海・海辺と私達の暮らしの日常を本当の意味で近付けること」二つ目は「何かのコンテンツによって与える(与えられる)楽しみではなく、来た人・住む人が自ら「fun= 楽しみ」を創り出せる空間形成こそが大事なのでは?」という意識である。住民の高台移転を基軸とした復興事業においては土地に関わる業務が必須であったが、早期に進めるために高台等の用地買収と区画整理区域内での地権者施工同意が必須であった。そして今「女川町はこの復興を通して新しい姿になるべきと思うか」という問いに対し、4 分の3 が「そうなるべき」と答えた。見えない未来に向けて前に進んでいくことを、不安を抱えながらも町民の多くが受け入れてくれていたことに大変勇気付けられた。
RIVER FRONT 2023Vol.97

 

 

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