論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

母子島遊水地における高台化 母子島遊水地における高台化

著者: 大嶋 光男 / 所属: 元下館工事事務所 激特事業建設監督官
出典:RIVER FRONT 2023Vol.97

 

昭和61 年8月に発生した台風10 号による小貝川の洪水を契機として小貝川激甚災害特別緊急事業「激特事業」に指定され、堤防強化対策、被災構造物の復旧等が実施されました。その対策のひとつとして母子島遊水地が計画された。母子島遊水地は小貝川とその支川の大谷川の合流点付近につくられた遊水地で、面積160ha で最大500 万㎥の水を貯水することができます。二つの河川の合流部に位置することから母子島集落は出水時に無提部から逆流した水による浸水常習地区でした。昭和61 年8月の台風10 号は過去最大の出水になり、小貝川と大谷川の合流点の母子島集落をはじめ飯田集落、一丁田集落、小釜集落、椿宮集落の5集落が全戸浸水の被害に遭いました。そこでこの地区を遊水地にするため、被害に遭った5集落の移転が必要になりました。移転に際しては、移転者に移転の合意を取り付けること及び安心して移転していただける場所をどこにするかが緊急の課題で、当時の集団移転と街づくりを中心に紹介します。
RIVER FRONT 2023Vol.97

昭和61 年8月に発生した台風10 号による小貝川の洪水を契機として小貝川激甚災害特別緊急事業「激特事業」に指定され、堤防強化対策、被災構造物の復旧等が実施されました。その対策のひとつとして母子島遊水地が計画された。母子島遊水地は小貝川とその支川の大谷川の合流点付近につくられた遊水地で、面積160ha で最大500 万㎥の水を貯水することができます。二つの河川の合流部に位置することから母子島集落は出水時に無提部から逆流した水による浸水常習地区でした。昭和61 年8月の台風10 号は過去最大の出水になり、小貝川と大谷川の合流点の母子島集落をはじめ飯田集落、一丁田集落、小釜集落、椿宮集落の5集落が全戸浸水の被害に遭いました。そこでこの地区を遊水地にするため、被害に遭った5集落の移転が必要になりました。移転に際しては、移転者に移転の合意を取り付けること及び安心して移転していただける場所をどこにするかが緊急の課題で、当時の集団移転と街づくりを中心に紹介します。
RIVER FRONT 2023Vol.97

 

 

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