論文集 事前防災“持続力と回復力” Collection of papers:Sustainability and Resilience

大規模水害時広域避難の検討状況と高台まちづくりへの期待 大規模水害時広域避難の検討状況と高台まちづくりへの期待

著者: 臼井 義幸 / 所属: 内閣府 政策統括官(防災担当)付 参事官(調査・企画担当)付 参事官補佐
出典:RIVER FRONT 2023Vol.97

 

近年、気候変動等の影響により災害が激甚化・頻発化し、これまでの想定を超える水害が全国で頻発している。また、このような大規模水害時においては、避難が問題となることも多い。一市町村の中で住民の避難を完結することが困難となるような広域的な災害が増加していることから、他の市町村へ行政界を越えた「広域避難」が必要となっている。大都市において想定されるような大規模水害は、仮に発災したとすれば、その浸水影響範囲、浸水継続時間、浸水影響人口・資産、いずれも、これまで経験した水害とは桁違いの様相となる。避難を円滑に実行するためには確実な手段、体制を確立するとともに、現状で避難の隘路となる点を改善する必要がある。その一助として期待されるのが「高台まちづくり」と考えられる。広域避難を実行する手段や体制づくりと併せて「高台まちづくり」などのまちづくりと一体となった避難先の確保、避難対策の推進、命を守るために必要な避難行動、これらの取組に総力を挙げて取り組んでいく必要がある。
RIVER FRONT 2023Vol.97

近年、気候変動等の影響により災害が激甚化・頻発化し、これまでの想定を超える水害が全国で頻発している。また、このような大規模水害時においては、避難が問題となることも多い。一市町村の中で住民の避難を完結することが困難となるような広域的な災害が増加していることから、他の市町村へ行政界を越えた「広域避難」が必要となっている。大都市において想定されるような大規模水害は、仮に発災したとすれば、その浸水影響範囲、浸水継続時間、浸水影響人口・資産、いずれも、これまで経験した水害とは桁違いの様相となる。避難を円滑に実行するためには確実な手段、体制を確立するとともに、現状で避難の隘路となる点を改善する必要がある。その一助として期待されるのが「高台まちづくり」と考えられる。広域避難を実行する手段や体制づくりと併せて「高台まちづくり」などのまちづくりと一体となった避難先の確保、避難対策の推進、命を守るために必要な避難行動、これらの取組に総力を挙げて取り組んでいく必要がある。
RIVER FRONT 2023Vol.97

 

 

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